成績開示が届いた時に、自己採点と実際の点数がけっこう離れていたので、それについてコメントをしておこうと思っていたのですが、なんだかんだしてたら3ヶ月以上経ってしまいました。
今更、細かくどこがどんな感じと書いても誰にも意味が分からないと思うので、全体の雰囲気だけ述べておきます。
まず、各科目の自己採と開示の違いは以下の通りでした。
(自己)→(開示)
英語:120 → 135
数学:115 → 130
物理: 63 → 72
化学: 60 → 63
そもそも、自己採点がズレているのはいつもの通りで、過去の記述模試の結果を見てみても、ほぼ全ての模試で自己採点より点数が数十点アップしているという、自己採が厳しいのか、客観視が下手なのか、そんな感じです。
医学部に入ったあと、同期の人たちに「お前の自己採はおかしい」とけっこう言われたので、よっぽどなんだと思います。
とりあえず、点数は分かっているので、どういうところでどのくらい減点されるのか考えてみます。
【英語】
↓↓自己採点で書いた記事↓↓
[1] (1)のas well asは普通に訳せば良かったみたい。マイナス5
[2] 問3のtalkもちろん×。マイナス8
[3] 良くわからないためマイナス15
[4] 完答
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半年ぶりに問題を取り出してきて、もう一度考えてみたところ、[1](1)as well asの訳出に関して、当時は駿台が公表している解答と比べて違っていたので減点したのですが、さっき河合のHPを見たら、私の解答とほぼ同じだったので、どっちでも良いんだと思います。
なので、ここの減点は無しです。
[2]の穴埋めはさすがに部分点をもらえないと思うので、7~8点は落としているはずなので、自由英作の減点が5点、和訳・説明問題全体で2~3点の減点という感じかなと思います。
なので、英作はけっこう採点が甘いです。
理論的・文法的に正しい文章を書いていれば、8割くらい点数は入ると思います。
代ゼミの北大プレは(地域にもよるとは思うのですが)ハンパ無いザル採点なので、信用しちゃダメですが、北大実戦や北大オープンの大問3と同じくらいの点数が本番でも取れると考えて良いと思います。
【数学】
↓↓自己採点で書いた記事↓↓
3(2)は、最後の最後まで合っていたが、二次不等式を解く時にxの範囲を逆転してしまい、1/3≦x≦13/3とする痛恨のミス。マイナス10点。
5(2)は、単位円の図で、xの取り方を間違えて、極小値のxの値を間違えていた。
更に(3)で、√2sin(x/2)に変形できたことに満足して、それを積分していないことが判明。
もちろん、極大値極小値ともに間違っている。マイナス20点。
その他、[1][4]で減点がありそうなのでマイナス5点。
↑↑ ここまで ↑↑
数学は、大問3でマイナス5点、大問5でマイナス15点だと思います。
大問5は間違いなく半分は間違っているので、大問1、2、4は減点なしと考えるしかないです。
問題用紙に「結果を導く過程を重視する」と書いてあるだけあって、部分点はわりと貰えるんですね。
それと、理論的に正しければ、変な解き方をしても問題ないはずです。
北大の数学は、大問ごとの配点が均等じゃないという話が受験生や入学者の中でよく出てきますが、個人的には均等配点なんじゃないかと思っています。
更に言えば、小問についても大問の中で点数をほぼ均等に割っている気がします。
例えば今年の問題で言えば、
1(1) n^2-n-5/4<0を満たす整数nをすべて求めよ。
このレベルなら、普通の公立高校でも高1の5月にはやると思いますが、こんな問題でもしっかり10点が与えられているように思います。
こうやって、難易度を無視して点数を平等にすることで、かえって問題の重みの間に不平等が生まれるので、わざわざ大問の点数に差をつけなくても、出題者の意図する配点が作れるはずです。
追記
大問ごとの配点操作をしているという、信憑性の高いコメントをいただいたので、興味のある方はこの記事のコメントをご覧下さい。
【物理】
↓↓自己採点で書いた記事↓↓
[1] (8)(9)で「vAを用いて」という記述を見逃しvBを使ってしまうという酷いミス。マイナス6
[2] 完答
[3] (8)(9)はやはり近似じゃダメだった。マイナス6
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点数を開示して一番驚いたのが物理でした。
なんせ、マイナス12点で考えていたのが、マイナス3点だったので、差は9点と言えど大きな9点だと思います。
まず、自己採点ですが、全部で4問間違えていたので、3×4=12点の減点にしました。
実際の北大の物理の採点は100点満点で配点がされていて、そのあとに75%かけて75点満点にするので、私の場合は素点でマイナス4点ということです。
4問ミスでマイナス4点はちょっと考えにくいのですが、考えざるを得ない以上、部分点が入って、-1点×4問、もしくは、0,0,-2,-2という感じになりますね。
選択科目間での得点調整の可能性は?という質問があったのですが、それはまずないと思います。
生物選択者の話を聞いても、生物が特別簡単だったと言う人はいないし、そもそも始めから物理が一番簡単だと思います。
まず、[1]に関して、上にも書いてありますが、「vAを用いて」という問いに対して、私はvAとvBの両方を使って答えてしまいました。
ただし、vAとvBの関係については、それより前の問いで求めているので、その式を、私の解答に代入すれば、正答になるといった単純なミスです。
更に屁理屈を言うと、「vAを用いて」という条件ならば、vAとvBの両方を使っていても満たしている訳で、vAのみで表して欲しいなら、「vBを消去して、vAを用いて表すと」という記述が必要だったとも言えます。
(もちろん本気でそんなことを言っている人がいたら頭がおかしい人です。素直に自分のミスを認めましょう。)
以上のことを汲んでくれたのか、くれなかったのか、ここでは減点されなかった可能性があります。
次に、大問3の波動の問題です。
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波動における典型問題の代表格のようなヤングの実験です。
(この問題は、光波ではなく水面波なのでちょっと違いますが)
問題の後半で複スリットから出る波の経路差について考えていくのですが、通常であればPQの距離をxとすると、経路差が dx/L になって、これがmλとかそういう話になっていきます。
ただし、これが成り立つのは、あくまでL≫d,xの条件の下であり、この条件が無いと、近似が使えないので、経路差を単純に dx/Lとすることはできません。
この問題では、xの距離がd/2となっていて経路差が三平方の定理で簡単に求まるのですが、私はそれに気付かず、いつもの感覚で、dx/Lのxにd/2を入れて計算してしまいました。
この問題では近似は使えないので、答えは結構変わってしまっているのですが、採点者が「まぁ、いつもだったらそうなんだけどねぇ~」と同情してくれたのか、部分点が入っています。
総括して考えると、物理は穴埋め問題にも関わらず、採点が甘いです。
例えば、大問1のような文字指定のミスは結構多くの人がしていると思います。
電池の起電力がEなのにVと書いてしまったり、動摩擦係数がμ'なのにμと書いてしまったり、採点者が見て明らかに「問題は理解しているのに答えが違うミス」と分かるものは、ちょっとした減点で済まされている可能性が高いです。
だから、ケアレスミスをしても良いというわけではありませんが、試験後にミスが発覚したからといって絶望するのはまだ早いということは忘れないでください。
【化学】
↓↓自己採点で書いた記事↓↓
[1]Ⅰ 水素結合×。マイナス3
[1]Ⅱ 完答
[2]Ⅰ 問1(b)×(平衡反応とした)マイナス1
[2]Ⅱ 問4計算結果が1桁ずれている。マイナス3
[3]Ⅰ 問3ABともに値が違う。マイナス4
[3]Ⅱ 問3、捨てた問題。マイナス4
↑↑ ここまで ↑↑
化学はほとんど自己採点通りでした。
数点の違いは配点の違いだと思うので、想定の範囲内です。
[2]Ⅱで計算結果を1桁ずらしたミスは、もしかしたら部分点がもらえるかなと思っていましたが、変わっても1点2点なので、入ってるのか入ってないのか分かりません。
そんな感じで、化学について書くことは特にないので、採点基準のレビューを終わりにします。
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採点基準について
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